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旅日和-たびより- / もたもたモーターサイクル散歩道ブログ

もたもたモーターサイクル散歩道のブログです。スーパーカブ110についてやそれ以外のことについてやあれこれ書いています。

スーパカブ110(JA44)のフロントスプロケットを14T→15Tに交換する

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スーパカブ110(JA44)のフロントスプロケットを14T→15Tに交換する

カスタムの目的は、よりツーリング向けのカブにするため

スーパーカブ110のフロントスプロケットは14T。これはローギヤードでハイパワー。坂道もぐいぐい登るし、荷物を積みまくっても大丈夫! っていう設定。もちろんこのままでもツーリングはできる。実際、ツーリングにも行ってる。
しかし、60km/hを越えたあたりからエンジン音が気になってくる。まだまだ回るんだけど、もう必死な感じというか悲壮感すらただよってくる。普段はボヘボヘボヘボヘ……というエンジン音が、ビイイイイイイイイ……という高回転音になり、さらにそこにやや低めのブォンブオンブォンという謎のウネリも加わってくる。金属同士が極限状況で擦り合わされる音の増幅か、どこかの共振か。早い話が、あまり快適ではないということ。

15T化によって、同じ速度でももう少し振動と回転音が低減できればそれでいいということで今回のカスタムに踏み切った。
前置きはこれくらいにして。

用意したもの


買ったもの、必要なものは以下 この2つはセットで購入。セットで販売されていたものをセットで購入したのに二日間に分けて配達されたのですが……


必要な部品はこの2つで揃う。右側のワイドチェーンガイドプレートはなくても良い、という生地もあるが、念の為に購入。推奨されてるものを使ったほうが安心だ。
スーカブ110(JA44)のチェーンサイズは428。他のサイズと間違えないようにしましょう。

あと大事な工具
  • 8, 10のボックスレンチ(スプロケカバー、チェーンケース、スプロケ脱着)
  • 12, 14のオープンスパナ(チェーンの張り調整)
  • 14, 19のメガネレンチ(リヤアクスルシャフト)

主な作業手順は以下の通り

  1. フロントスプロケットカバー、チェーンケースを取り外す
  2. チェーンを緩める
  3. 純正フロントスプロケットを外し、キタコのスプロケットと交換取り付けする
  4. チェーン調整をする
  5. フロントスプロケットカバー、チェーンケースを取り付ける


フロントスプロケットカバー、チェーンケースを取り外す

 ボルトは2箇所。カバー上部(写真)と、下部にそれぞれひとつずつ。
サイズは8


上部



下部

チェーンケースも外します。止め箇所は4箇所



チェーンケースの止めボルトは短く、またワッシャーつきなので落としたりなくさないように注意です。ケースは上下がハメられているので、ゴソゴソ動かしてやって手探りで何とか外しましょう。



これが交換予定のフロントスプロケットです。


ケースない方が作業はしやすい。


外したフロントスプロケットカバー。チェーンルブなどが溜まって汚れていたらキレイにしときましょう。パーツクリーナー(表側には付着しないようにしましょう)か強力なチェーンクリーナーで洗浄しておけばよいはずです。

チェーンを緩める

でもその前に……

スプロケットを固定するプレートのボルト2本を緩めます。10mmのレンチを使いますが、他の部品と鑑賞する場所なのでボックスレンチを使ったほうが良いです。
  • Nだと供回りしてしまうので、廻り止めとして、シフトを1速にしておく
  • ここでは緩めておくだけで大丈夫


チェーンアジャスターナットを緩めます。ナットの回転方向に注意です。バイク後方から見て左回転、写真のスパナでいえば下向きに回すのが緩む方向です。(僕はけっこうややこしくなるタイプです…)
もちろん反対側も同様に緩めます。

リヤアクスルシャフトを緩める


メガネレンチ、14と19を使います。マフラー側が19のボルト。車体左側が14のナットです。
リヤサスペンションの取り付けボルトも14なのでかけ間違えないように気をつけましょう。
アクスルシャフトが緩むと、チェーンが一気にダルンダルンになるので、フロントスプロケットがはずせるようになります。

スプロケットを取り外して、新しいスプロケットを取りつける


緩めておいたスプロケット固定プレート(フィキシングプレート)を外します。溝に沿って外れるはずです。


スプロケットを外したあとは、チェーンは適当に引っ掛けて宙に浮かせておきましょう。地面に接触して土や砂がつくと異物噛み込みや異常摩耗の原因になるので洗浄が必要になってしまいます。

新しいスプロケットを取り付ける


左が取り外した純正スプロケットと固定プレート、右がキタコの15Tと付属の固定プレート。肉抜きされてるのがカスタム感あってカッコいいですね。次に見るのは10,000kmくらい先でしょうけど。ちなみに15Tスプロケット、これは裏側(エンジン側)です。


はめ込む溝には切れ目がついてるが、これはフィキシングプレートがハマる場所。
スプロケットは凹んでいる面と真っ平らな面があり、凹んでる側をエンジン側に、平らな面を外側(つまり作業者側)に向けて取り付けます。裏表を間違えるとチェーン位置がずれちゃいますね。


フィキシングプレートも同じ用にハメる。しかしこのままではボルト穴が合わない。そこで先程の切れ目でフィキシングプレートをずらしてやるとボルト穴が揃い、取り付け位置が固定される仕組み。


ボルト穴が揃ってフィキシングプレートはシャフトの溝から抜けない位置に整う。

フィキシングプレートを締め付ける
ボルトの締め付けトルクは「12N・m」とのことです。最初はもっと強く入ってた気がします。まあねじ切らない程度に締めましょう。


締め付けは、緩めるときと違って空転が止められないので(カブはギヤが入っていてもバックができるため)リヤブレーキを踏みながら、車体に覆いかぶさるようにしてスプロケットを覗き込むようにして作業すると良いです。でも助手がいるなら踏んでもらいましょう。


チェーンを調整して終わり


純正スプロケットより交換したスプロケットのほうがサイズが大きいので、アクスルシャフトは作業前のアジャスト位置よりも内側に来るはずです。


たるみは25mmが既定値。20-30mmに調整しましょう。
リヤタイヤを前方向へ詰めれば、チェーンはダルンダルン。
アジャストナットを締めてチェーンを引っ張ります。
左右均等に整えたら、一旦アクスルシャフトを軽く締めます。手では動かないけど、アジャストナットをスパナで回せば動く程度の硬さに。
アジャストナットを締めながら左右均等になるように調整します。
アクスルシャフトとアジャストナットを交互にちょっとずつ締めていってチェーンのたるみが調整できたらリヤアクスルシャフトを本締めします。「59N・m
一応、カブの後ろに這いつくばって目視でチェーンがフロントスプロケットからリヤスプロケットまでまっすぐに動いてるか確認しましょう。歪んでいたらアクスルシャフトが斜めになっていたり、締め付けすぎていたりしてるかもしれません。

カバーを戻します


右側が交換するチェーンガード。ワッシャーもついている。


チェーンガードを位置決めピンにはめる。ワッシャーはこの位置。チェーンガードには向きがある。


向きが間違っているとボルト穴が一致しないので間違えることはないと思います。

カバーを取り付ける際には、ワッシャーを落とさないように気をつけましょう。ワッシャーにグリスを塗って貼り付けておいてもいいですし、ボルトごと予めセットしておいて手探りで取り付けてもよいですし。(後者のやり方で行きました)

チェーンケース


チェーンケースはこのように上下がしっかりハマって固定されます。


ケース上側。溝がついてるのがわかりますでしょうか。この溝に下側ケースがハマります。


ケース上側。ケース後端にも溝が設けられています。



ケース類を戻して終わりです。各部、締め付け忘れがないか確認します。

最後に、リヤブレーキの調整を忘れずに。チェーン調整したあとはリヤブレーキの遊びも変化しているので。


チェーン調整に手こずったので、素直にバイク屋に持っていっても良かったかなあと反省。
キタコのスプロケットはかすかにバリが残ってるのでまたしばらく慣らし走行が必要かな?
自分整備のときはいつも思う。「こわれませんように」「はずれませんように」「まちがってませんように」

補足:
作業性を考えるとスプロケカバーの隣の銀ピカプレートも外したほうが良いみたい。
通りで狭っ苦しかった
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